本日も、お天気の悪い室堂でございました。
悪天の為、雪の大谷ウォークは終日『中止』 壁の高さは現在も13m。
外に出てもターミナルの出口まで。冷たい雪まじりの雨が降っています。
今日は今シーズンより新しく設置された『入山安全相談窓口』にお邪魔して
お話を伺ってきました!!
高原バスで室堂ターミナルに到着すると、入ってすぐ。右手にこの窓口があります。
こちらは、【富山県山岳遭難対策協議会 富山県入山指導員】の『清水 正雄さん』
声をかける前までちょっと強面でがたいの良い姿に少しビビる私。。
だけど、とっても優しく丁寧でこれまでのお仕事柄か、立山を訪れる方を心から気にかけとられる素敵な方^ ^
清水さんは元、山岳警備隊!
山を知り尽くしたスペシャリストです!!
清水さんは元、山岳警備隊!
山を知り尽くしたスペシャリストです!!
昨年、記憶にもまだ新しい真砂岳での大きな雪崩事故。
これにより、立山室堂地区の山岳スキー等安全指導要項が作られました。
積雪期の4、5、11月。 スキーやボード、登山の方、立山室堂地区への入山届け・ビーコンの義務づけについて多くの方に浸透してきているかと思います。
ここでは、その立山への入山届の記入と届け出、ビーコンの貸し出し(有料)、
立山の天気やなだれ、山の現情報を聞く事ができます。
ビーコンは無事に戻ってくる為のお守りですね。と清水さん。
スイッチを入れた時から、アウターのように脱ぎ着しないアンダーやミドルの上にこのように身につけます。
もし遭難事故が起きた時、少しでも早く、少しでも1歩先に捜索に当る事ができる、身元がわかれば心配している家族へ連絡が届く。
「入山届けは正確な情報、行動計画の記入をお願いします」との事でした。
ここで記入をするのが手間であれば、→入山届け様式ダウンロード(PDF)
お家で記入し、相談窓口のへ提出してください。
富山県遭難対策協議会HP
立山室堂エリアについて詳しい情報はこちら【立山室堂 山岳スキー情報】
5月でこの入山届けの案内は終了しますが、6月からも同様、入山の案内を行います。登山届けもポストが設置され、こちらで行っています。
毎日、山岳警備隊や関係者、もちろん清水さんご自身も立山をパトロールに回り、その日の山の様子、日々変わる雪の状態を連携をもって情報交換しておられます。
室堂に着いたらまず、ここに立ち寄ってから楽しい山行に行って頂きたいと清水さん。
登山者はもちろん、観光で室堂を訪れ散策をする方でも気軽に立ち寄って頂けます。
上に設置されている画面でも情報を流しています。日に2回届く気象情報もこちらで知る事ができます。
こちらは室堂ターミナル階段にある《山岳情報》外にでる前にこちらも要チェック!
富山県警察【山岳情報】登山や届けについて、こちらも参考にしてみてください。
最後に、清水さんより これからの立山について。
・バスで気軽に2450mという高山エリアに到着する室堂では、山に登られる際、
すぐ行動するのではなく、室堂平でしばらく身体を慣らしてから登山にむかいましょう。
・室堂平の散策であってもトレッキングシューズなど、歩きやすい靴で。
・これから梅雨の時期に入ると、雨に濡れる場合があり、そのままにしていくと体力が奪われ行動できなくなってしまう低体温症の危険が潜みます。身体が濡れないよう雨具や着替え、防寒具の用意を。
・濃霧による視界不良の時は無理せず、なるべく行動を控えましょう。
・最近は中高年の登山の方々がとても増えています。下界と同じ感覚ではなく、気候がか わりやすい高山では、何か起きた時には必要以上に体力が必要となります。
日々のトレーニング、体調の管理にも心がけましょう。
私もバックカントリーを楽しむ一人ですが、
改めてこのようなエリアで遊ばせて頂いているんだなと感じました。
話しを聞いているとなぜか、今はまだ雪の中の室堂ですが、雪が解けはじめる頃、ここぞと湧く花々が咲き、勢いよく青々染まる新緑の山の様子、夏山を楽しむ方々で賑わう立山の季節が待ち遠しいです。
私、今、お山で思いっきり遊べないもので。。ウズウズしています。
山ガール:OMI